ベルリンで純粋な文化を
完全なプログラム
時代精神が強く感じられるベルリンは若い芸術家達によって現代芸術の中心となりました。ハンブルク駅が現代の博物館に改築された時、工業的な大規模な建物であった駅が現代芸術の神殿になりました。
同時にベルリン・ミッテとプレンツラウアー・ベルクに国際的に評価を得た画廊の新しい場が出来きました。シュプレー川とクプフェルグラーベンの間に19世紀の芸術が展示されている有名な博物館島があります。ベルリンにある沢山の博物館は歴史や文化や知識を守りながら、ほかに類をみない博物館地帯を形成しています。
数字だけをみても驚かされます。オペラハウス２箇所、劇場約150箇所、博物館175箇所、図書館約250箇所、映画館130箇所もの文化的な施設があります。古典的な文化から流行の文化までの多彩な催しが毎日約1500行われていることも不思議ではありません。10億ユーロの文化予算のもとでベルリンは国際的な先端を走っているのです。
ベルリンはすでに20年代から張り紙や出版物で「音楽と劇の都市」と宣伝されていました。ドイツの最も重要な劇場とオペラの都市としてベルリンは寄席からクラシックなオペラまで幅広い演劇が味わえます。ミュージカルや"Wintergarten"のようなヴァリエテなどの多彩なエンターテインメントも楽しめます。
文化カーニバルとパレード
ベルリンはケルンとデュッセルドルフと違って伝統的なカーニバルの拠点ではありません。しかし毎年の聖霊降臨祭に文化カーニバルという最高級の催しが行われています。
文化カーニバルはベルリンの国際性の成長と共に序所に発展されました。ドイツで一番外国人（約44万人）の多い都市としてベルリンは「統合アトリエ」としての役割があります。1993年ノイケルンで開始された主文化アトリエはそういう様々な国籍・文化・宗教をもった人間どうしが対話したり会ったりできる場所です。ここで文化カーニバルを創る理念ができました。
ベルリンの文化カーニバルはロンドンのノッティング・ヒルカーニバルとかロッテルダムのツォーメル・カーニバルなどのヨーロッパの新しいカーニバルの伝統に属していますが、参加する国籍の数と参加者の文化的な広い幅、そしてなにより約150万人の参加者は世界一です。
1999年のラブ・パレードにも約150万人の参加者がありました。1989年「モッテ博士」が創立したテクノ・パレードのレーバーの数は年々増えていましたが、2003年のチューリッヒのストリート・パレードの方がベルリンを上回りました。2004年と2005年はスポンサーの問題で行われませんでした。
いつまたどこででラブ・パレードが行われるかはラブ・パレード有限会社が決めることです。莫大なゴミの山や荒れてしまったティーアーガーデンが問題の裏にあるのです。
1979年から毎日行われているクリストフ・ストリート・ディも大きな催しの一つです。6月の終わりのベルリンのパレード・スケジュールの定番です。ケルンのクリストフ・ストリート・ディには120万人の参加者がありましたが、ベルリンがレズビアンとホモセクシャルのヨーロッパの首都だというイメージがそれで弱くなるわけではありません。元連邦議会長テヒーゼや同性愛者のベルリン市長、クラウス・ヴォーヴェライットなどの有名な人物たちも参加します。大勢の参加者が始めた政治的な「ゲー・プライド」行列は商業的なセンセーショナルな事件にまで発展したのです。しかし、昔のようにスパークリング・ワインを飲む参加者は相変わらず多くいます。
スポーツ・ファンのためのベルリン
ベルリンには大衆スポーツ向けのスポーツ協会やジムが多数あります。サッカーの"Hertha BSC"や"1. FC Union Berlin"、アイスホッケーの"Eisbären"、バスケットボールの"Alba"、アメリカン・フットボールの"Berlin Thunder"などのプロの協会もあります。バレーボール連邦リーグに属する協会は三つもあります。
毎年、4万人のランナーが参加する国際的に有名なベルリンマラソンとDFB優勝杯争奪戦とISTAF陸上競技が行われています。シドニーにその座を奪われた2000年夏季オリンピックのためにマックス・シュメーリング・ホールや水泳競技場のＳＳＥスポーツ・パークなどのスポーツ施設が改築されました。2006年7月に開催されるワールドカップ、2009年の世界陸上のためにオリンピックスタジアムも改築中です。
